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それ「腎臓が悪い」サインかも!-腎臓が悪くなる"腎不全"ってなに?-分かりやすく解説!

 

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

 

今回は「腎不全」がどんな状態なのか?

どんな症状が現れるのか?解説していきます。

 

 

腎臓(じんぞう)ってどんな臓器?

腎臓は、腰のあたりに左右1つずつある臓器です。

ソラマメのような形をしています。

 

 

代表的な働きは「尿をつくる」ことですが、

他にも、エリスロポエチンの分泌・血圧の調節・

ビタミンDの活性化など様々な働きがあります。

 

 

腎不全とは?

腎不全は、腎臓の機能が低下した状態

いわゆる"腎臓が悪くなってしまった状態"です。

徐々に悪くなっていった「慢性腎不全」と、

急激に悪くなる「急性腎不全」に分けられます。

 

近年では、慢性腎不全となる前の段階から

慢性腎臓病(CKD)」とよばれています。

 

 

慢性腎不全と急性腎不全の違いは?

◉「慢性腎不全」は、

"不可逆的"に機能が低下するので、

元通りの状態に、回復することは難しいです。

 

 

◎それに比べ、「急性腎不全」は、

"可逆的"なため、状態によっては、

腎臓の機能が回復できる可能性があります

しかし、

急性腎不全は、機能が低下した状態が続くと、

慢性腎不全に移行したり、悪化することもあります。

 

 

 

なんで腎不全になるの?

◉慢性腎不全の原因は、糖尿病・高血圧・

肥満・高尿酸血症脂質異常症などがあります。

また、加齢により、腎臓の機能は低下します。

 

 

 

◎急性腎不全は、腎臓の機能が正常でも、

腎臓に循環する血液量が低下」したり、

尿の流れる道が閉塞」してしまうなど、

"腎臓以外が原因"で起こることもあります。

 

※「腎前性」「腎後性」とは別に、腎臓の病変で起こる「腎性」もありますが、ここでの説明は省きます.

※「腎前性」「腎後性」とは別に、腎臓の病変で起こる「腎性」もありますが、ここでの説明は省きます.

 

なので、急性腎不全では、

その原因を早く取り除くことが大切です。

 

 

腎不全になったらどうなる?

腎不全では、倦怠感・食欲不振・嘔吐・

むくみ(浮腫)・不整脈・低カルシウム血症

・腎性貧血など、様々な症状が起こります。

 

 

また、進行していき「末期腎不全」になると、

人工透析治療腎移植が必要となります。

 

 

腎不全を予防するには?

腎臓は、健康な方でも

加齢によって機能が低下しやすいなかで…

そこに「高血圧」や「糖尿病」などの

生活習慣病が加わることで、

腎機能の低下に拍車がかかります。

 

 

なので、生活習慣を整え、

生活習慣病を予防することが大切です。

 

また、慢性的な腎機能の低下は、

自覚症状が現れにくいため、定期的に、

健康診断を受けておくことも大切です。

 

では、今回はここまでです。

参考になれば幸いです。

 

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【参考文献】
・富野康日己編(2015):「NEWエッセンシャル腎臓内科学」,第2版,医歯薬出版株式会社
・医学情報科学研究所(2015):「病気がみえるvol.8,腎・泌尿器」第2版,メデュックメディア
・わかさ出版(編集)(2020):「腎機能 慢性腎臓病・腎症 腎臓治療の名医が教える最高の強化法大全」株式会社文響社
・坂井健雄ら(2018):「人体の構造と機能①,解剖生理学」第10版,医学書

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